トランプが新天皇との宮中晩餐会に招かれたわけだが、
外交の世界はクソがつくほど面倒なルールがたくさんある。
「外交プロトコル」と呼ばれるそれらのひとつに、
酒の種類にこだわる、というものがある。
・・・・・ここで早速どうでもいい雑学を披露するが、
プロトコル(仏:protocole、英:protocol)という英単語の語源はprotokollonで、
古代ギリシャにおける「パピルスに記された書物の目次・1枚目」という意味だった。
んで、転じて「定められた手順やルールを記したもの」ということで、プロトコル。
外交の場における作法・しきたりが、
妙にIT臭い「プロトコル」という言葉で表現される理由はそこにある。
そしてこのprotokollonという単語からproto-(最初の)という語根が生まれ、
プロトタイプ(proto-type、試作品・仮組み・原型)という言葉につながる。
エヴァだのガンダムだのでおなじみのプロトタイプである。
さらに超絶とんでもなく実にどうでもいいことだが、
HMX-11(フィール)がマルチ(HMX-12)の原型(プロトタイプ)で、
セリオはHMX-13であり、立場上は後継機に当該する。
そして量産型からはXがとれるので、HM-12量産型マルチには感情回路がない。
HMX-13セリオにも感情回路はないし、HM-13量産型セリオにも感情回路がない。
そしてHM-12はHMX-13の廉価版
・・・To Heartなんて覚えてないよな、うん。まあいい。
一切役に立たない知識ほど
ウンチクとしては価値がある。
そうは思わんかね?
さて、酒の話に戻すが・・・
酒のウンチクなんてクソがつくほどあるので、
ザル(飲めるが酔えない)ゆえに酒を好まない僕が語るべきことでもないが、
外交うんぬんと関係なくひとつ覚えておきたいのは、「いい国にはいい酒がある」という俗説だ。
酒には醸造酒(いわゆるお酒)と蒸留酒(アルコールだけ集めて度数を高くしたもの)があり、
特に蒸留酒のほうが「いい酒」であるとされている。
酒飲みの好みとは別に、蒸留には技術が必要だからね。
誤解を招く表現だが、ただ腐らせただけでもできちゃう醸造酒と、
衛生管理・品質管理ができなきゃ作れない蒸留酒とでは、そりゃ価値が違って当然だ。
イギリスには、かつて命の水(aqua vitae)と呼ばれた「ウイスキー」がある。アメリカでは「バーボン」として発展した。
同系列の蒸留酒として北欧やドイツには「アクアビット」、ロシアには「ウォッカ」、フランスには「ブランデー」がある。
他にもオランダ原産の「ジン」、メキシコの「テキーラ」、西インド諸島(中米)の「ラム」、日本の「焼酎」などがある。
言われてみれば確かに、イタリアやスペインはワインがあるからとすれば、
大国だの先進国だのと呼ばれる国には、国を代表する酒があるといえなくもない。
文字数の問題で省いたが、昔の中国(今の中国ではない)にも白酒という蒸留酒がある。
もちろん、2分で9cmな世界文字オリンピック優勝国には蒸留酒なんかありゃしない。まあ、当然だな。
結局のところ、酒と女がダメな国には誰も行きたがらなかったという話だからね。
有能な人材(当時としては肉体労働者や戦士)が欲しがるものは飯!酒!女!という、
今でも大差のないオハナシでしかない。
かくして、「どうして酒なんかにこだわるの?」という疑問のウラには、
それなりの説得力があったりするもんだ。
そのうえで外交とお酒の話をするとだな・・・
先に紹介したとおり、
そもそも(外交)プロトコルとはいうが、政治用語にはフランス語が多い。
そのためプロト「コール」と称されることも多い。(英:-col、仏:-cole)
ノブレス・オブリージュ(持てる者の責務、nobles oblige)もフランス語であるように(英:- obligation)、
アメリカ独立前後に何があったのかという事情も影響しているのだがそれはさておき、
そんな事情もあって、外交プロトコールは「フランス式」要素をたくさん含んでいる。
日本でも基本的にはフレンチを出すことが多く、
トランプにもフレンチ様式で食事や酒を出すわけだ。
そしてこの酒選びでもネチネチとイヤミったらしいフランス人らしさがよく現れていて、
格下相手には安い酒や、味だけマトモでも価値や権威に劣る酒を出し、
格上相手にはいい酒を出すということで、まあうるせえのなんの・・・という事情があったりする。
もちろん日本ではそんなことをしないのだが、
そういう部分で嫌がらせをして喜ぶのが世界標準なので、覚えておくといいかもしれない。
お隣の2分で9cmな国は、日本相手にこういうことをチマチマ積み重ねてはホルホルしてるしなあ。
で。
そもそもトランプは禁酒家で有名なんだわ。
兄をアルコール中毒で亡くしたからだといわれているが、まあ真偽はどうだっていい。
常時ダイエット・コークを飲む理由でもあろうが、
大事なことは、トランプはガチもガチの、一切飲まない人だってこと。
でも外交プロトコール的にはお酒を出さなきゃいけない。
じゃあ、どうするのか?
トランプは酒を口元まで運び、酒を飲んだフリをした。
・・・それはそれで失礼じゃないのかと思うかもしれないが、
たとえばイスラム教徒も禁酒を旨としているので酒は飲めない。
そんな彼らのマナーでもあるが、飲むフリだけはする、というのが定式化されている。
そのため、禁酒家としてのポリシーは貫き(そもそも体質的に飲めない人だっているからな)、
かつ外交マナーに反することがないようにと配慮を示したわけで、
これは堂々たる外交官、国家元首のすることであるといえるわけだ。
昔ならポリシーを殺して飲め、体質に関係なく飲め、宗教に関係なく飲め、だったからね。
そりゃ戦争も起こるさ。
そしてたったこれだけの、
外交のワンシーンに関するウンチクとしてはアホみたいに雑多で煩雑な話ではあるが、
こういった事情を知っていればこそ、「彼ら」のインサイドワークが窺い知れるというものだ。
常識的に考えて、
出されたメシや酒が飲めないってことは、
毒でも入れてるっつーのかテメェ! ってなるわけだからね。
たとえそのリスクがゼロでないとしても、
相手を信頼している、お互いに信頼している、をアピールするために、
生きるうえで欠かせないメシ(と酒)を共有するわけだ。
政略結婚ってのはさらに踏み込んで「ヤる」まで共有するわけだから、
まあ効果は絶大だわさ。
それを気に食わないと思うくらいの感情があって、ようやく国に対して執着してるといえるレベルではあるんだが。
(日本には愛国者と呼べるほどの人間がいないから、雅子や小室を放置している、という意味だぞ?)
「頭脳戦」だの「心理戦」だのという言葉は、
本来こういった使い方をするものなんですよね。
あと、日本じゃトランプの立派さをアピールすることになっちゃうからってほぼ一切報道されてないけど、
トランプは薬物や酒乱といった問題にも取り組んでるんだよね。
格差社会において一番困ってるのは貧困層ではなく中流層だってことを正しく理解してるから。
※欧米式格差・・・庶民の生活水準は1.0倍を確保しつつ、富裕層だけが5倍以上に栄える
※日本式格差・・・富裕層(老人)が1.2倍しか栄えないかわりに庶民(若者)が0.7倍になり苦しむ
※数値だけを見るなら、日本の格差は先進国としては異常なほど小さい。
だからトランプは落ち目のビッグ3とアメ車を守ろうとはしない。
何でもいいからとりあえず雇用を確保するのが一番正しい中流層・貧困層への救済だと理解してるから、
アメ車を売るという綺麗事を言わずに、トヨタその他が既に実行している北米での雇用拡大に取り組んでいる。
大事なことはアメリカの企業が栄えることではなく、アメリカ人の生活と収入が確保されることだから。
自民党・・・というか小泉、竹中、団塊、経団連あたりには絶対にやれないマネだよ。
政治家として表向きは叩かれるが、庶民が一番喜ぶ政策に躊躇しないんだから。
実利のためなら私利私欲を殺せる男なんだよ、トランプは。
未だにトランプを叩いてる人たちは認識を改めたほうがいい。
独裁と弾圧と虐殺を好む中国やロシアが嫌がるってことは、
つまり人類にとって有益ってことなんだから。
外交素人なりに頑張ってるじゃないか。
歴史や権威というジャンルからみればトランプは田舎から東京に出てきたばかりの「おのぼりさん」なんだし、
努力は認めてやらなきゃ。なあ?
日米関係がよくなると困っちゃう、日本を侵略し日本人を奴隷にしようと目論んでいる中韓北露とそのオトモダチ諸君。