0、注意書き
このゲームはよい意味で、各キャラの強さに明確な違いはない。
あくまでも適性の差や得意分野の差があるだけで、
少なくともメイン海域では「最低限度の適性さえ考慮していれば」誰を使っても勝てる。
潜水艦がワンサカ出てくるのに対潜攻撃できない重巡だけ使って勝て、なんてのはまあ無理だ。
逆に敵艦載機がワンサカ飛んでくるのに対空射撃を考慮せず戦艦と駆逐艦だけで勝て、なんてのもまあ無理だ。
そういう極端な曲芸プレイ、縛りプレイさえやらなければ、強さそのものに明確な差はそう多くはない。
ついエンドコンテンツやPvP(プレイヤー同士の対戦)や強敵だけを基準にして性能を考えがちだが、
「誰と組んでもうまくやる」「燃費が安い」「雑魚処理が迅速」ということも立派な強みになるはずだ。
むしろ大半のプレイヤーは攻略段階にいるわけで、そちらのほうが重要なはずだ。
かくいう僕は14-4でニューオリンズ掘りまで全て終わっているので、育成しかやることがない。
あとは性能のために課金して理論値を追求するだけだが、それをやる気はない。
つまりこの記事は「課金しなくても、原則オートプレイでも、これだけやれる」という方向性である。
アズールレーンにおいて理論値を追求するならスクランブルと強襲空母が連続発動するレンジャー先生が最強なので、
最強議論は既に終わっている。
他人のプレイ動画や理論値だけで強弱語りたがるエアプ臭いイキリ屋さんは帰って、どうぞ(反吐)
1、ステータスの比較
ここでは明確に性能に直結する重要なステータスだけ比較する。
基本的に意味のない速力とか回避とかを比較してもしょうがないのでね。
速力はイベント海域で移動できるマスには影響するが、缶の数と前衛を誰にするかが重要なので考慮しないっていう。
LV125好感度愛の状態で、左から耐久、航空、装填、装備補正×艦載機数。
信濃 重装甲、8818、443、128、125×2戦爆攻、130×3爆、140×4攻
白龍 重装甲、8549、462、128、125×3戦攻、150×4爆、130×2攻爆
ヨⅡ 中装甲、7662、458、137、120×2戦、135×4、爆、135×3戦爆攻
白龍は実在しない空母、信濃は元戦艦なので、重装甲であることはまあゲーム的な問題だ。
つまりヨークⅡが弱いというわけではない。むしろこれが普通のUR空母であるといえる。
明確な特徴はヨークⅡの装填値が、同条件のエンプラ(134)よりも高いこと。
空母の装填値は原則として全てエンプラより低い(エセックス級SSR空母が同条件でエンプラ-1揃え)ので、
演習で同じ装備で撃ち合うと、LuckyEが発動し続ける限り、空母では絶対にエンプラに勝てない。
まあ「世界最強空母」をゲーム的に表現するとそうなる、という話なので覚えておいてもいいかもしれない。
正規空母でこれより装填が高いのはペーター・シュトラッサー(実在しない空母)のみであり、
あとは改造だのMETAだのコラボ(火力控えめ)だのに限られる。
千早の装填が144なのは72×2である。
そんな些細なことに何の特徴があるのかと思いたいならご自由に。
META戦における空母の装填調整はそういう世界なので。
・・・まあつまり、空母としての耐久力は全員十分にある、ということだ。
ちなみに運は信濃が32、白龍が0、ヨークタウンⅡが70なので、
命中やクリティカル(CRT)に関してはヨークⅡがかなり有利だ。
運の差でどれくらいの効果があるのかを思い知りたい人は、
ベルファスト(88)とスウィフトシュア(44)を並べて、弾幕の中で動かず放置してみるといい。
ちなみにヘレナ改(33)だともっとよく差がわかると思う。
運は50も開くと感覚的にも結構違ってくる。
とはいえそこまで致命的な差になる要因ではないし、
航空値も横並びなので、あとは艦載機構成とスキルの問題になるわけだ。
最大の特徴として、ヨークタウンⅡは戦闘機の数を増やせることに尽きるだろう。
戦闘機の数は制空値に直結するため、
特に12章13章では、戦闘機が3以下か4以上かでかなり大きな差になる。
ヨークⅡは最大で戦5爆4なので、係数に換算して74もの制空値を稼げる。
※制空値計算の係数は戦闘機10、爆撃機6、攻撃機5
信濃は戦2爆3攻4で58、白龍は戦3爆6で66であり、制空をとるなら係数74のヨークⅡが最も強い。
確かに「制空なんて取らなくても戦えはする」けど、
それを言っていられるのは12章までで、13章14章で制空を取らないのは結構な苦行になるだろう。
だが同時に、ヨークⅡは火力面で見れば控えめである。
単純な艦載機の装備補正と数だけを見れば、
信濃は125×2+130×3+140×4=1200
白龍は125×3+150×4+130×2=1235
ヨⅡ は120×2+135×4+135×3=1185
それ以上に問題なのが、メイン火力スロットに相当する補正値だ。
ヨークタウンⅡのメイン武装は爆撃機だが135×4、白龍は150×4。単純計算で白龍の90%しかない。
信濃のメイン武装は攻撃機であり140×4。
得意の装備スロットの艦載機数が多いかどうかという点では、既存のUR空母には及ばない。
・・・これはメタなことを言うなら、アメリカ人オタクあるある話の影響があると思われる。
いわく「俺たちの国の軍事力をリアルを再現すると強すぎてクソゲーになるからやめろ」という話。
マジな話をすると、
もっともっとやばい性能の空母や戦艦がまだまだ控えているのが現実の(WW2当時の)アメリカ海軍である。
たとえゲームバランス的にこれくらいの調整にしても「まだ本気出してないんだけど」になってしまう。
白龍がWoWsコラボ枠の盛大な手間を要するキャラであるぶん強いということを考えれば、
信濃より低め調整にされている、ということになる。
まあ、キャラゲー的にもユニオンゲーになって面白いかっていうと、多少はね・・・
つまりここまでを考えると、ヨークタウンⅡは支援・防空・制空よりの調整であるといえる。
最大戦闘機補正だけ見ても645>375>250なので、素直にそういう運用をするのがいいだろう。
ただし爆撃に特化させたヨークタウンは、白龍よりも爆撃ダメージが出る。
なにせ補正135が7枠だから、白龍の860に対してヨークⅡが945ときたもんだ。
理論上の最大火力では(戦闘機を捨て去れる)白龍、爆撃ダメージの総量・安定感でみればヨークⅡ、といったところか。
それとは別に、爆撃機の爆弾はけっこう外す。物理的にも、システム的にも。
ついでにいうとごく僅かではあるが、
爆弾のほうが航空魚雷より威力が高めなぶん、計算式では少し大きく減算されるようになっている。
なもので現実的には誤差程度の火力差だといえるだろう。
少なくともスキルを無視した本体性能で、そこまで大きな差は出ないといえる。
あとはせいぜい流星ゲー(攻撃機数と装備補正)の話になるので、まあそれだと順当に信濃に軍配が上がる。
流星でダメージを出すなら信濃、何やらせても上等な白龍、戦闘機か爆撃機に特化させてこそ輝くヨークタウンⅡ。
この3人を比較するなら、そういう評価になるだろう。
全弾命中したときは白龍>信濃>ヨークⅡ、
雷撃特化なら信濃>白龍>ヨークⅡ、
爆撃特化ならヨークⅡ>白龍>信濃、
制空特化ならヨークⅡ>白龍>信濃。
ちなみにヨークタウンⅡは最大爆撃機数7という個性を活かして、
雑魚処理特化という運用も可能になる。
チカロフが低威力攻撃を大量にバラまく性能しているように、
14章がそもそも隠蔽のせいで「撃っても当たらないから手数で勝負」みたいな部分がある。
そうなると誰よりも多くの爆撃機が装備できるヨークⅡは、誰よりも多く爆弾をバラまける。
こいつを装備させて合計42個の爆弾をバラまくのは、なかなか面白そうではある。
じゃあ後はスキル差になるわけだが・・・
これはどこの海域で運用するかで性能も価値も完全に変わるから、評価が難しいね。
12章13章みたいにこちらの艦載機が撃墜される状況なら、戦闘機特化させたヨークⅡのスキルが輝く。
逆に動かない敵相手に制空をとる必要がないなら信濃の出番で、
どんな相手かわからないから火力でゴリ押そうというなら白龍の出番。
結局は、
自前の最大火力を出しやすい信濃、
理論上の最大火力で勝る白龍、
攻守の特化切り替えと自己回復ができるヨークタウンⅡ。
用途が被らないように調整されていましたねっていうことです。
細かいこと言うなら対空値が高くて中装甲だから、この中で空母相手に一番強いのはヨークⅡ。
13-4が大鳳でかつ重装甲だから、そういうことなんでしょうな。