現実か、空想か、三次元か、二次元か、それらは一切問わない。
大事なことは、それが何であるべきか、あるいは何であってほしいのか、だ。
ものごとを考えるときは雑に分割したほうがわかりやすい。
ので、年上・同年齢・年下の3パターンに、
完璧orポンコツの二択で考えてみよう。
ただ、性別を規定しない一般論として考えると、非常に難しい話なんだよね、これって。
1:年上で完璧
まあ、たいていの人類が敬遠するんじゃないかな。自分のダメさばかり思い知ってしまうパターン。
結局のところ、よくわからない(知性に見合わない感情的な)理由で好意を向けられるから、
まあそれでいいかと納得するしかない展開になってしまいがちだ。
そのせいで適度に、あるいは極端なポンコツ属性を付与されがちな、悲しい属性だといえる。
陵辱だの鬼畜だのというジャンルでは大活躍するのだが、
逆に言えば一転攻勢要員にしかならない。
僕はこの種の妙な憧れを向けられることが多々あるということを経験的に確信しているから、
基本的に常時不快感を撒き散らすような生き方をあえて選ぶことにしている。
完璧とは程遠い(自己評価が低すぎる)のに憧れを向けられると、やる気より焦りと不安しか湧いてこないんだけどな。
そこんところで先述の「よくわからない好意」につながる展開が王道だが、
逆にそれ以外の展開をどう持っていくべきなのか、コレガイマイチワカラナイ
ただまあ、総じて女は年上のほうが好きだよな。
自力で問題を解決する能力が低い女ほど、頼りがいだの強引さだのを求めがちだ。
・・・それは(紀元前から)女特有のものだと思うんだが、女は絶対に認めない。
「成長が嬉しい」っていうお決まりのパターンで言われると、
どうあがいても埋められない年齢差を感じてしまうから、
あんまりウケないんだよねえ・・・・・・・・難しい。
2:年上でポンコツ
男女を問わず、これも年上のくせに何なんだテメェはという不快感を撒き散らす原因になりかねないので、
要所ではシメるとか、一芸の達人だとか、そういう属性を付与されがちだ。
そのため生粋のポンコツというものは、生粋の完璧超人よりも少ない・・・・かと思いきやそうでもない。
「ヒモみたいな男」だの「ニート女」だのというものが自分を必要としてくれて、
無能なりに恩を返そうとしてくれるのは満更でもないからだ。
ましてや金銭なり時間なりという致命的な問題が生じず、美しく、理性的な対話が常に可能であるのなら尚更だ。
なんだかんだで年上なんだなー描写をねじ込むことで年上アピールを露骨にキメてくるから、
おねショタ要員としては優秀かもしれない。
男でポンコツって場合は優秀なビジネスマンや研究者だけど身の回りのことはダメダメ、というパターン・・・
そもそもポンコツ属性の男って需要少ないからな・・・もちろん女性から、という話だが。
3:同年齢で完璧
誰にとっても一番嫌なパターンじゃないのかな。自分は今まで何やってきたんだろうと凹んでしまうから。
それゆえに出来杉くんが大長編ドラえもんで冒険に参加しないのと同じ理由で、
存在はするけど頻繁に登場はしない、という立ち位置にされてしまいがちだ。
・・・自慢でも何でもなく事実を述べるなら、僕は同い年の知人友人からは蛇蝎のごとく嫌われてきたが、
一芸で僕に勝ててもその他で惨敗するという、
器用貧乏特有の「他でなら負けない」という現象のせいではあった。
まあ、扱いは難しいよな。だいたいの場合は憧れる→説教される→対等に付き合う→必要とされる、のパターンか。
「常人よりはできる」という程度ではあっても、決して個々の技能に秀でているわけじゃないのに、
過剰な期待をされるから、ものすごく苦しい生き方しかできない・・・というのは、僕だけではあるまいて。
主人公が成長・覚醒するストーリーでのみ非常に有用な存在になるけど、
そうなると噛ませ化が加速しがちだから、
そこにさえ注意しておけばよかろうもんだ。
というわけで男性向けでエロありの場合は、非常によく用いられる。
逆に女性向けの場合は意外なほど少ない気がしてならない。
いや、少なくなるのはわかるんだけどさ・・・それでも少なすぎないか? とはね。
4:同年齢でポンコツ
ギャグ要員、お色気要員、困ったときに天然特有の寝言でひらめきのきっかけに、・・・まあ、パターンはお決まりだな。
役割が明確であるぶん、それ以外の意外性を持たせるのは難しい。
そもそもポンコツってのが、現実世界じゃ致命的な特性だからな。その特性が必要だとはいいがたい。
「いつでもブレない」「マイペース」という役目はあるんだけど、
それもなんというか、シナリオには深く絡まないというか、
恋人争奪戦では傍観者ポジションで勝ち目がないからオイシイとこだけ持っていくというか・・・
こう考えてみると、ポンコツ属性よりのキャラって使いどころが限定されすぎだよねっていう。
まあ考えるまでもねえ話なんだけどさ・・・今更すぎて。
完璧もポンコツも、アクセント程度に匂わせるほうが現実味は増すよな。
5:年下で完璧
ところがどっこい、年下属性がくっつくと使い道が一気に広がるのが完璧属性。
主人公のアンチテーゼとして機能させてもいいし、
昔助けてやった恩を返すためという謎の過大評価をさせてもいいし、実に便利である。
ようは善人にも悪人にもできるし、メインにもサブにも持ってこい。
便利屋属性から悪友ポジション、ギャグ要員まで何でもこなせる。
突き詰めれば年下属性ってのは、
精神的優位を感じさせてくれるうえに、
みっともないマネはできないという自制心を刺激されるという意味で、実に便利であるわけだ。
あと、近年大流行しているロリビッチ属性との相性もいいよな。
Sでもよし、誘い受けMでもよし。
実に扱いやすい。・・・・・・と思うのは僕だけじゃないと思う。
6:年下でポンコツ
マスコット、ギャグ担当、オチ担当、お色気担当。うーん・・・・・・どれも似たイロモノ属性かな。
年下に限らず純粋ポンコツキャラってただの不快感の塊だから、
どうしても別のところで魅力を強調する必要があるんだよね。
だから「ポンコツどころか超有能」とか、
「ポンコツだけど精神的な支えとして超重要」とか、
おいしいところを持っていかせるようにする必要があるんだよね。
さもなくば最初から傍観者・・・うーん・・・・・・・・・
「年齢相応の純真さ」って「ポンコツ」とは似て非なるものだから、
純真さをアピールしたいならむしろポンコツ属性は邪魔にしかならんし。
難しい。
性別を限定して、エロありに限定すれば、もっと話は単純になるんだけどな。
男性向け女性向けを問わず。
まあ、それでも年下完璧は用途が広いし、
ポンコツ属性はメインじゃなくてサブのほうがいいしで、
一辺倒なキャラづけはやめようねっていうド基礎の確認にしかならないっすね。
Q:わかりきってるならなぜそんなことを考える?
A:考え直すと妙なきっかけで別の可能性が開けるかもしれないから。
Q:つまりお前は無能で愚劣ってことじゃねーかw
A:自分のことを無能で愚劣だと確信していなければ探求なぞするものか、阿呆め。