エロゲーをかれこれ30年近くやっていると、
そろそろタイトルやパッケージ絵だけで中身がわかるようになってくるもんで、
劣化エロゲーにすぎないラノベでもできるんじゃなかろうか? ということで言い当ててみよう。
もちろん知らない。興味もない。
事前情報として、たかやKiが絵を描いているから売れているだけ、という下馬評だけを知っている。
まず「ありふれた職業」・・・まあいつもの異世界転生系、
あるいは転生じゃないにせよ異世界モノ、
要するに異世界でゲームっぽいことする話だな、とはわかる。
いるよね、異世界転生モノ同然なのに「転生じゃない!転移だ!」とか言い張っちゃうアホ。
あの種のアホに配慮するために厳密さを追求せざるを得ないのは本当に、
韓国人じゃねえんだから正気に戻れと言いたい。
で、周囲が勇者とか賢者とかっていう一芸特化ないしわかりやすい強みを持つ反面で、
自分自身には何の能力もない「ありふれた職業」が割り当てられた
・・・というのはどうせ初期設定だけだろ?
「なろう系アニメ」を観察してきて思ったのは、
主人公が仲間や世間から隔絶された状況に追い込まれて、
自分だけ謎の幸運で超効率のレベリング・成長・スキル獲得などを実現する、というお決まりの展開があることだ。
だからきっとPT戦をしているときに仲間を庇うか、仲間に裏切られるか、くらいの理由で、
一人だけダンジョンの奥か何かに閉じ込められて、
謎の無限治癒力を獲得しつつ生存して、脱出するために、生き残るために、「ありふれた職業」のスキルを超進化させる。
「ありふれた職業」ってことは比較対象があるってことだからな。
とすれば最初からソロ冒険とはいかずPTプレイ状態であると推測したほうが・・・
いやどうだろう。これもなろう系でしょ? もっと原始的かもしらん。まあいいや。
で、超進化しすぎて何でもできる状態になってるとか、
もはやジョブ関係ない次元のレベルと基礎ステを手に入れたから最強になっちゃったとか、
なぜか都合よく女の同行者が出てくるとか、その女の子たちは複数いて、物理系と魔法系を担当するとか。
で、たぶん最終目的は元の世界に帰ること、なんだけど、
ただちにぶっちゃけもうどうでもよくね状態になる。
どうせ異世界だから女の子にはケモ要素がある。さもなくば吸血鬼とかエルフとか、少なくとも人外要素がある。
たぶん主人公の見た目はキリトか髪が白いほうのリィンか、そっち系。
女の同行者が複数いたのなら、人間系と獣人系で王道をゆく・・・のかな。
で、何らかのディスアドバンテージ(不利・損失)を負ったとしても、むしろ有利になるくらいなんでしょ?
「万能すぎる基礎」があるから。
適性がなくて魔法は使えないけどそのエッセンス(ないし理論)だけ応用する、とかいうマネするんじゃないかな。
・・・たぶんそんな話じゃないかな。エロゲーでは死ぬほど使い回されたお話。
で、たぶんこの「ありふれた職業」は非戦闘職で、それが正しいとすれば生産系職なんだろう。
魔法を使って生産する能力と、ダンジョンの奥か何かで得たレア素材で、近現代の科学兵器を作るとかやるんじゃね?
盾の勇者も結局は攻撃能力をもつ盾を手に入れたんだし、
生産職でも銃や防具を手に入れれば戦えるんだから、
たぶん生産職要素は欠片ほどしかない。むしろイセスマっぽく何でもホイホイ作るはず。
で、何でもホイホイ作る設定となれば、鍛冶か錬金かなあ・・・
錬金だと「ありふれた職業」ではないだろうから、たぶん鍛冶系。
まあどうせやってることは生産系じゃなくなるんだろうけど。前衛でバリバリの物理職やるんでしょ?
どこぞの包囲殲滅陣みたいに。
この、「困ったら作ればいい」系って便利な舞台装置だから大流行してるよね。
しょせん作れるだけだが実は何でも作れる、みたいな。
なろう系は間違いなくチープで陳腐なものだという信頼を置けるからこそ、
なろう系ならもっとチープであるに違いないと、ある程度低めに盛る。
そして実際のところを見れば、もっと低めに盛ればよかったと後悔する。
きっとそんなアニメでしょ、この、『ありふれた職業で世界最強』は。