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1206、小中学生に教えたい「本当の外交」が今、日本とイランの間で行われている話

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12日に安倍ちゃんとロウハニちゃんが首脳会談を行った

 

・・・・・とだけ言えば「なんだ、偉い人どうしが友達ゴッコしてるのか」で終わりそうだが、

実はこれ、ものすごーーーーーーーーーーーーーーく重要な会談である。

 

 

 

 

 

 

そもそもこうなるまでに、日本人の9割以上が理解できていないほど「複雑な事情」があるので、

ものすごーーーーーーーーーーーーーーく雑に説明すると、

これが重要であるといえる理由が3つある。

 

 

 

 

 

1、日本の首脳によるイラン訪問は41年ぶりであるということ。

 

2、主に米中があの状況なので、日米中の三大経済大国にとってイランの出方次第で状況が変わるということ。

 

3、アメリカとイランの仲は最高に悪いが、日本はアメリカともイランとも仲良しなので、仲裁役を務められるということ。

 

 

 

 

 

 

特に3つ目が一番大事で、

アメリカにとって自分以外の国は自分より貧乏で自分より弱いので、

言うことを聞いてやる義理なんかないわけで、アメリカ人だって弱腰外交なんか望んでいない。

 

まあ傲慢なアメリカ人がアホなだけ、少しは話し合いに応じろっていうなら、それはごもっともなんだけど・・・

ただイランのほうも、大きな声じゃいえないことをワンサカやってきた過去があるわけで、

はっきりいって「どっちもどっち」なんだよね、傍観者からみれば。

 

もちろんイラン側にもメンツとプライドがあるから、

ハイソウデスカゴメンナサイネと言えば終わる話ではない。

誰だって自分の国がヘコヘコ謝って奴隷にでも何にでもなりますと言い出したくはないからな。

 

 

※国際社会において公式に謝罪するというのは、最悪奴隷にされても文句を言えないくらいの重みを持つこともある。

 

 

ただそれでも、話し合いをする気がないなら戦争すればいいじゃんってほど単純な話ではない。

2で述べたように、今は米中の対立が世界中に影響を及ぼしている。

元はといえば南シナ海に軍拡・進出をキメた中国共産党が100%悪いんだけど、それはさておき。

 

いずれにせよ、アメリカも中国も、イランその他中東情勢を気にしていたくはない。

でもアメリカも中国も、イランとの強いパイプがあるわけじゃない。

そもそもイラン自体がだいぶ嫌われている国だから、イランと仲のいい大国ってのが日本しかない。

 

 

 

 

 

 

 

要するに!

 

戦争回避だの国際情勢の安定だののためにも、戦争じゃなくて話し合いが必要で、

でもお互いの国がメンツやプライドを守らなきゃダメな状況だからこそ、

「橋渡しできる共通の友人」、まあお見合い紹介おばさんみたいな存在が必要になるわけだ。

 

今、アメリカとイランの間で仲裁をやれるのが、41年ぶりの訪問首脳会談でありながら、日本だけである、ということ。

 

 

 

 

 

 

外交ってこういうものなんだよね。

 

相互にメリットを生み出さなきゃいけないけど、

お互いに事情があって、仲直りの握手ひとつにもめんどくせぇ段階を踏まなきゃいけない。

もちろん直接会うわけにもいかないから、誰かが仲をとりもってくれでもしないと、口実すら作れない。

 

アレよ、カップルがケンカすると仲直りの口実を探すのに苦労するようなもんだ。

 

日本にとっては首脳会談しにいく口実となり、アメリカに恩が売れて、イランも戦争回避の口実を作りやすくなるし、

うまくいけば日本が戦争回避の立役者になれるし、

うまくいかなかったとしてもアメリカは損を一切しないし、イランは41年ぶりの首脳訪問=外交成果をアピールできる。

 

 

誰も損をせず、うまくいったぶんだけ得をする。

 

お互いに目論見がバレバレでも、まず体裁を整える。

 

これぞ外交。

 

 

この芸当は、日本という立場が弱小国家や途上国側(G7やG20にも入れない国たち)から、

きちんと国家ないし組織として信頼されているからこそ実現できるのであって、

他国の首脳が自国を訪問することに価値を見出してくれるからこそ、相手側が受け入れてくれるのであって。

 

日本がイスラム圏に対して誠実な態度で臨み続けてきたからこそ、

欧米に媚を売るだけではない独自の立場を保ち続けてきたからこそ、

欧米の仲間呼ばわりされても文句が言えないG7だのG20だのという時期でありながら、受け入れてくれたのであって。

 

 

 

 

 

 

Q:そもそもなんで訪問するだけで話題になるの?

 

A:普通なら偉い人は自分の国か、せいぜいご近所さんまでの間で用事があって忙しいから、

  わざわざ予定を作ってまで出向くってのは、

  それだけ相手のことを大事に思っているという意思表示なわけだ。

 

  いってみれば年間何回デートしたのかを競ってるようなものだが、

  365日ぶんの時間に対して4日という日数なら、その国の1%を集中させたようなものであるわけで。

  もちろん日数だけじゃ何もわかりゃしないけど、そういう形式が大切なのよ。

  外交の世界は形式が9割だからな。笑顔で握手しながら机の下では蹴りあうがごとき。

 

  覚えておくと役に立つ?かもしれない外交のオハナシがこちら。

 

 

 

 

Q:世界の国は200もないんだから、2日に1回以上別の国に行けば全世界の国を回れるんじゃないの?

 

A:当たり前だけど、自分の国をほったらかして外国にばかり出向いていれば、

  自分の国はどーだっていーのかよとツッコミが入る。

  そのために外務大臣っていう、外交を専門にするポジションがあるわけだからな。

 

  ただ、外務大臣は専用のお仕事だから、きてくれてもあまり嬉しくはないのが本音なワケよ。

  王国なら王様が、日本なら天皇(国際的には「皇帝」)が、共和国なら大統領が、

  その国のトップが直々に出向くってのが重要なワケよ。

 

  アイドルグループでいうなら、センターの一番人気の子が文化祭にきてくれるのと、

  バックダンサーのイマイチな子が文化祭にきてくれるのと、

  どっちのほうが盛り上がるのかっていう話でもある。

 

  ましてや普通の国は、G7諸国ほど裕福でも影響力があるわけでも、

  他国から注目されたり必要とされたりしているわけでもないからね。

  G7って要するに科学技術ありきな時代において、

  その特許や先行きを作り出しているクリエイター・エクスプローラー(探検家)だから。

 

 

 

Q:つまり・・・

  

A:カネがなけりゃ政治はやれない。

  そのカネを、世界の半分くらいを持ってるのが日米その他のG7。

 

  G7以外の国、たとえば中国や韓国がどれだけウソを並べて水増し経済を自慢しても、

  カネを生み出すためのサービスや技術を自前で用意できるわけじゃないし、

  実際にはカネなんか残ってないうえに、来られても迷惑なだけだから、大半の国が中国と韓国を歓迎しない。

 

  外交の場においては借り物の服を着てイバってる図体のデカさではなく、

  実際にハラが膨れるプレゼントをくれそうかどうかが注目される。

  そして日米その他G7は、経済規模や技術力でみればダントツの先進国のままだ。

 

  ただG20と呼ばれる国々が(無計画に)人口をめちゃくちゃ増やしたうえに、

  特に中国(と韓国)が水増し経済と卑怯な商売で目立ちたがってるから、

  経済と技術だけではなく人口的な影響力も加味して、G20というものを用意しただけ。

 

  G7が外交を主導しているのは疑いようもないし、

  G7が機嫌を損ねれば今の中国のように、アメリカの指先ひとつで豚肉すら食えなくなる。

  それだけG7の影響力は、各方面に対して大きい。G20は人口と面積を加味したお飾り。

 

  日本という国はそれだけの影響力を持っている。

  だから日本の首脳がどこに出向くのかには、それだけで大きな意味がある。

  出向くだけの価値または意味があるってことだから。少なくとも外交上は。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあここらで「日本人の傍観者」としてオトナなウラ事情を簡潔に喋ってしまうとさ?

理解できる人だけが理解してくれればいいよ、雑な説明だけどね。

 

 

「アメリカが世界を支配するために米ドルによる経済活動を強制してる」とか、

 

「米ドルではなくユーロで経済活動を行おうとしたから中東に制裁した」とか、

 

「そもそも中東に武器を流してるのがロシア(と中国)だから共産主義者のせい」とか、

 

「イランがイスラエルとケンカしてるから、イスラエルの自称マブダチであるアメリカが口出ししにくる」とか、

 

「イランが本当に発電目的だけでウラン濃縮してるだけならここまで意固地になる必要がない」とか、

 

「北朝鮮とイランが今から核兵器を開発・製造・保有するのを認めたらやったもん勝ち=核戦争の原因になる」とか、

 

「でもインドやパキスタンには制裁してないしフランスが核実験キメたときもダンマリだった」とか、

 

「イランの核開発にはドイツが絡んでるからEUとロシアが結託してイラン経由で核戦争を始めるかもしれない」とか、

 

「ようするに北朝鮮の裏には中国・ロシアが、イランの裏にはドイツ・EUと中国・ロシアがいる」とか、

 

「アメリカ様とイスラエル様にケンカ売るなら潰すぞゴラァって話」とか、

 

「結局共産主義とロシアと中国(とドイツ)が悪いんじゃん」とか。

 

 

 

武器を売りたい中国とロシアからすれば治安は悪いままのほうがいいし、

戦乱がなくなってくれないほうがいいし、

表向きはイスラム教徒の無差別殺人テロなり自爆テロなりってことにしとけばいいし。

 

だからイスラム圏におけるひどい女性差別には、どこの国のマスメディアも批判の目を向けないだろ?

イスラム教徒(ムスリム)による宗教差別や異教徒への迫害、暴行、殺人、破壊活動なども批判しないだろ?

 

マスメディアには中国共産党からお金がジャブジャブ供給されているから、

中国様の武器を買う客であるイスラム圏とムスリムに対する批判は許さない。

 

だから「中東」に対して厳しい態度をとる、

「共産主義者のお客様」の健全化を図るアメリカとトランプを、

フェイクニュースを流してでも叩き続けるわけよ。

 

 

 

 

 

 

大事なことだから繰り返すけど。

 

報道各社はアメリカが横暴だって言い張ってるけど、

本当に平和目的の、発電のためだけのウラン濃縮だったら、

他の国(特にインド)と同様に無視されてるはずじゃん?

 

イスラム圏というか中東というか、

あのへんは中国とロシア=共産主義者たちが武器を売る客が住んでるわけだから、

客が武器を買う理由(内紛・戦乱)がなくなっては困るのよ。

 

 

 

イスラム圏で行われている女性差別、ならびにムスリムが強制改宗を強いる人権侵害に対して、

少しでも批判的な報道が行えないなら、そのメディアは間違いなく、

中国共産党やロシア様の言いなりになっている、と断言してちょうどいいくらい。

 

 

 

原則いち、

イスラム=共産主義の客

 

原則に、

共産主義=中国、ロシア、北朝鮮、韓国

 

原則さん、

イスラム批判=共産主義批判=中国批判=ロシア批判=北朝鮮批判=韓国批判

 

原則よん、

「中国様とロシア様が武器を売る相手から戦乱を奪うアメリカが悪い!」 ←そう思うのは「どちら側?」

 

原則ご、

アメリカ以外で唯一、米ドルを好き勝手に融通する権利を持っているのが日本

 

 

 

かくして、アメリカとイランが仲良くなってしまうと、

アメリカが中国(と北朝鮮)にだけ集中できるようになってしまうので、

アメリカの戦力を分散させたい中国様とロシア様が困ってしまうから、アメリカを叩き、アベジャパンの成果は報道しない。

 

アメリカも大概にアホだが、イランはもっとアホで、その背後にいるロシアと中国が諸悪の根源、といった話。

 

まあつまり、今行われている米中貿易戦争の対中東バージョンみたいなもんだ。

太平洋では直接やりあって、インド洋では間接的にやりあってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

なに? 国際情勢がサッパリわからない?

 

困ったときは意味ありげに「最終的には第七艦隊がどう動くかだよなあ」と言っておけばいいよ。

ガチで戦争するなら第七艦隊(世界最強最大の海軍)がどう動くかで結果が決まるようなもんだから。


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