少し考えればわかることだから今更ではあるんだけどね。
日本では高校進学率が97%、大学進学率が50%程度だから、
高校までの雰囲気はほぼ全員が理解し共感することができるだろうが、
大学の話になるとそうもいかなくなるからね。
単純に客層をつかみやすいのが高校まで、というだけのこと。
ハリウッド映画のパパはだいたい夫婦仲が悪くて離婚・親権問題を抱えているお約束と同じで、
最大公約数的な要素を盛り込むのは、職業(not趣味)クリエイターとしてもある程度は考えなきゃいけないことだ。
それに高校までは誰もが同じ範囲のことを学習するけど、
大学に行くと理文がわかれるだけじゃないし、
同じ理系でも化学系と物理系では互いにド素人だし、化学系でも理論畑と応用畑では互いにド素人になるだろ?
大学では専門が分かれるから、ごく限られた人としか共感ができなくなっちゃうんだよね。
高校まではそうならないから、たいていの人と共感ができる。
かくして、高校のほうが素材としては好ましい。
日によって変わってなきゃいけない私服のデザインや作画にリアリティを出すのも面倒なら、
高校までなら制服で済むから、デザインをあれこれ考えなくていいってのもあるしな。
理由は他にも色々あるけど、長くなるから割愛する。一番大きな理由はソコだよってくらいにしておこう。
学園モノにする理由は簡単だよな。
登場人物を複数用意するときに、
「趣味つながり」だとネトゲなりイベントなりライブなりを用意しなきゃいけないから面倒になるけど、
「みんな学生だから」にしておけば自然だし違和感もない。
国民皆兵制度の国があれば、徴兵された先の軍隊での話も作れるかもしれないが・・・
まあ、ウケは悪いよな。
男はネクタイ、女はスカート。なんだかんだ、各国の男女はそれぞれ好みは似通っているわけである。
とはいえ僕は「絵」も「文」も、それぞれ「作る側」にいたことがあるからその感覚があるけど、
普通の人にはないのかもしれんね。