簡単に言ってしまうと、
日本はデフレだから生産性が低く、
失業者が少ないから生産性が低い。
あれだな、求人が増えると実質賃金が下がるのと同じ理屈だ。
実質賃金の話でいうなら、
無職や失業者が底辺労働にありつけるようになっただけでも、
失業者だらけな国でいるよりはマシだからってことで、とりあえずなんとか仕事を用意する。
わかりやすく数字にたとえると、
収入1000の人が10人いて、残り90人が収入0だった状態から、
収入1000の人が10人いて、残り90人が収入100の状態に変化したようなもんだ。
そうなると労働者10人の平均収入は1000になるけど、
労働者100人の平均収入は190になる。
つまり「失業率が下がると実質賃金も下がる」ということだ。
そして生産性といっちゃいるが、
要するに給料ゼロで働けば生産性もゼロだし、給料が2倍になれば生産性も2倍になるというだけのことなので、
「高収入な人だけが仕事しているほうが、労働生産性は高くなる」ということだ。
もちろん「給料が高くなるほど労働生産性も高くなる」。
逆にいえば「給料が低いままだから労働生産性が上がらない」ということでもある。
ちなみに先進諸国の失業率は、日本の2倍から5倍ほども高い。
それだけ底辺労働者がクビを切られているということでもあるので、
「働いている人」が減っていて、「生み出している価値の合計」が変わらないのだから、
見た目の生産性は高くなって当然だ。
冷静に考えてみればすぐわかる。
労働生産性が100あるA国と、労働生産性が10しかないB国があるとしたら、
A国の人はB国の人の10倍も仕事をしている、ということになるけど、
じゃあ10倍の速度で道路を作ってコンクリートが乾いているのかというと、もちろんそんなことはない。
A国のほうがB国よりも10倍の物価と給料がある、というだけのオチであっても、
労働生産性の差は10倍だ、という言い方ができてしまう。
主要国のGDPの推移を見れば一目瞭然だ。
日本はバブルが崩壊して、団塊の世代が管理職になった頃から、
ずーーーーーーっと景気が悪いままだ。
世界各国がジワジワと成長を続ける中、団塊ジャパンだけが30年前と同じ水準のままでいる。
不自然なほどGDPが増えているアメリカは基軸通貨としてお金刷り放題のチート経済やってるけど、
中国のGDPはもっと不自然な伸び方をしている。
もちろん、米ドル相手に半固定相場をやりつつ人民元を刷り放題やってるだけなんだが。
中国はこの10年で経済規模が2倍に増えた=労働生産性が2倍に増えたってことになるはずだが、
10年前の2倍も仕事できているのかというと、もちろんそんなことはない。
単純に給料・物価をジャブジャブと水増しし続けさえすれば、労働生産性も嫌でも上がるというだけ。
つまり「アベノミクスのせいで実質賃金が下がった!」とか、
「日本人の労働生産性は低い!」とかいってる人は、
アベノミクスで失業者が減って、
団塊の世代様が望んだ経営の結果デフレ続きだから給料が上がらなくて、
そのダブルパンチで生産性が上がらない・・・と叫んでいるようなものだ。
ゆえに、
アベノミクスは成功しているが、経営者側が老後のために貯め込むせいで賃上げをしないから、デフレのまま。
悪いのは賃上げ交渉をしない御用組合と、自分の退職金だけしか考えていない無能で無責任な経営者。
ようするに、どちらもジジババだらけ。
だって内部保留が過去最高なのに個人消費が冷えてるって、
要するに、そうでなけりゃ何なんだ状態なわけですし?
経営者も有権者も政治家も、全部最大多数層が老人だから、
インフレ経済にすると、退職金が目減りしちゃうからね。
極端なことを言えば、
いま1000億円の資産があっても、2倍にインフレしたら、価値は500億円ぶんしかなくなる。
「働いて稼げなくなる老後」が心配な老人は、今持っている退職金の価値をより高める必要がある。
だからデフレ経済を維持するほうが有利だし、投資市場だけ潤っていれば困らない。
デフレは今の金持ちが有利で、インフレは今の貧乏人が有利。
老人たちはお金を持っているからデフレを望む。稼がなきゃいけない若者はインフレを望む。
だが老人が最大多数なうえに無能だから、インフレにさせない=給料を上げない。
そのくせ労働生産性が低いとか、実質賃金が下がったとか。
誰のせいだと思ってんだ、この痴呆パヨクどもは・・・
投資市場で回るカネだけが膨れていて、労働者には給料として反映されない。
経営者も、株主も、管理職も、政治家も、マスコミも、みんな老人ばっかりだから。
それでも「給料を上げろ」とアベ総理が自ら発言したら、「労働組合の仕事を奪うな!」ってほざくんだぜ?
日本共産党や立憲民主党を支持している、パヨクだらけな御用組合のクズどもは。
誰が日本の生産性を下げているのかは一目瞭然だな、ええ?