とりあえず、
自分の好みではなく他人からの要請で見ることにしたアニメがたくさんあるんだが、
ここでは今期話題のラノベ枠から4つほど紹介?したいと思う。
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たぶん一番需要が少ないのが、『とある魔術の禁書目録Ⅲ』。
だって2期が8年くらい前だぜ? 人生の1割よ?
もう誰も覚えてないだろう・・・うん。通称「と禁」。
まあ、超能力や特殊能力に名前なり映像なりを付与するっていうアイディアは、
世界中で使い古されてきた程度には、もはや何の目新しさもないわけだが、
多少の科学色をうまく取り込んだ「21世紀普及版」の先駆者としての地位は、確かに「と禁」にあると思う。
ただ、物語そのものは学園都市と称したごく狭い範囲で起きる事件がメインである以上、
世界規模であれこれ暗躍されても困るっていうか、
21世紀の悪党が悪いことをするのに海運が使えない立地をわざわざ選ぶのかなあっていうか?
ものすごくリアルな話をするまでもなく義務教育、少なくとも中学受験では教わる話だが、
空輸に適しているものは軽くて価値が高いもの、
そうでなければ海輸か陸輸になる、という大前提がありましてね・・・
つまるところ、
大量生産に適さない、医療なり先端科学なりといった領域の大型の機械はまず間違いなく海輸に頼るわけで、
だからこそ港湾に隣接した地域でもない限り、きょうびの悪党は栄えはしないわけで。
日本の政治家でいうと、小泉親子は横須賀の米軍相手に港湾ヤクザ小泉組として栄えた地盤を持っているから、
横須賀さえ生存できれば、霞ヶ関も自民党も、極端なことをいえば日本という国すらどうでもいいわけだ。
米軍様に媚を売る仕事は、アメリカさえあればなくならないからな。
「ゆうちょ」を外国資本に曝け出すために郵政民営化を実行し、
日本を非正規雇用だらけにして低賃金労働を蔓延させ、雇用者・資本家に有利な社会を作ったのが小泉純一郎で、
自民党の農水部で農協と農家をいじめ、粗悪な韓国産肥料を導入し、種子法を廃止したのが小泉進次郎。
どちらもアメリカ様の資本が介入しやすくなるような政策を実現させているので、
生粋の売国奴、媚米(アメポチ)政治家の筆頭であるが、
そういった「実在する悪党」は必ず土地だけではなく港湾を押さえるってのが、20世紀から続く常識なわけだ。
それゆえに海輸の話が出てこない、明らかに内陸部にある「と禁の学園都市」は、
悪が栄えるために欠かせない条件ってのが欠乏しているわけだ。
麻薬なり奴隷なりの輸送は、距離が長くなるほどバレやすくなるしな。だから港湾ヤクザ・マフィアという職業がある。
・・・という、多少政治に詳しい人なら誰でも知ってる教養を持ってさえいれば、
「昨今のなろう系と違って現実味がある」という評価を受けているように見えると禁ではあるが、
一番大事な部分が欠けていると言わざるを得ない。
なんか物語やキャラに関する話を一切していないように思えるが、
と禁のキャラや物語なんか殆ど忘れてしまっているから仕方ない。
僕は記憶力に優れるタイプの人種ではないから尚更だ。
まあ、これでも各界隈で流行っている「能力バトル」の先駆者側にある作品ではあるから、
お話としてはまだ評価のしようもない、といったところか。
完結してから、1期から全部まとめて観たほうがいいんじゃなかろうかと思っている。
期待通りにつまらない第一話だったのが『転生したらスライムだった件』、通称「転スラ」である。
まず僕が予想した話は、
どうせそのうち人間の形に変形して、人間として活躍するようになるんだろうな、ということ。
そもそもどうして物語の主人公が動植物、ないし異種・異形になりにくいのかっていうと、
しょせん人間の想像力は、人間の肉体や精神に束縛されてしまうからだ。
上空10000mを飛べるとか、1000m以上の深海まで潜れるとか、そんな感覚を想像できる人は稀なのと同じ。
腕がない主人公の気持ちや感覚なんて、腕がある人にはわからない。
全盲の主人公は何も見えない世界で、音と匂いや触覚だけで生きるが、
テレビアニメで伝えられるのは音だけ、小説・文字で伝えられるのはその事実だけ。
少なくとも今の科学力に対する「媒体の制限」がある限り、
感覚を束縛される創作物ってのは、多数に向けて共感を求めることは難しい。
アニメは映像と音声がメインなのだから尚更である。
人間は五感や肉体、あるいは性別を超越した想像力なんか、獲得が不可能だと言い切ったほうがいい。
だからこそ、いつまでもガチでスライムのままなら、お話として盛り上げように欠ける。
必定、人間の形にも変形できるぞってことで、人間っぽく活躍し始めるんだろうなと、容易に想像がつくわけだ。
そういう話はエロゲーに限らず、創作物界隈ではよく行われてきたからな。
本当に異形種として最後まで活躍する話ってのは非常に稀で、
見た目こそ異形種であっても、精神性や価値観や行動原理は人間そのものでしかない話がほぼ全てを占める。
だからまあ、なろう系らしいご都合主義からスタートするんだろうなというのはわかっていたし、
「スライム」つってもドラクエじゃなくてロマサガのほうだろとわかりきっていたし、
そのへんに関して落胆した、ということはない。
それでも冗長な演出、後で説明してはくれるんだろうが突然すぎてよくわからない説明不足、
「スライムだから弱い」と思えてしまう、ゲーム・漫画・アニメなどに造詣の浅い層向けの陳腐な展開、
無自覚なうちに最強になっていたというよくある展開。
そもそも元の世界におけるオッサン描写、童貞描写ってのは必要だったのか?
異世界転生に際して小ネタをぶっこんで、転生前が転生後に影響してるって描写は「そこそこ」珍しいほうだし、
第一話に女の影がなかったことは評価できるが、どうせ・・・・・・なあ?
何よりも、大手に就職して順調に出世してるのに、童貞? ンなわけあるかよ・・・
まあ、面白そうな話だとは思えないし、面白そうな話になるとも思えないね。
スライムを自称しているだけで、能力的に見ればボス級のチートスキルがあるんだから。
そもそも創作物においてスライム=雑魚というイメージはドラクエ由来で、元々は物理無効の難敵だったのだし。
10年ほどもゲーム・漫画・アニメおよびそれらの古典・名作に関わろうとしていれば、
実在する小動物やスライムが雑魚だと決め付けることはなくなっていくので、
視聴者層は若いライト層なんだなあ、と・・・オタク文化の源流は最終的に宗教・神話に辿り着くことも知るまいよ。
実際の「なろう」の顧客は大半がオッサンだそうだが、
ようは、オタクだと自称できるほどオタクにはなりきれないくせに、
オタクじゃないと言い張れるほどリアルが充実してるわけじゃない、そういう層が客なんですわ。
だから「スライムなんて最弱じゃんw」という先入観をもてなかった時点で、
僕はこの作品の先行きを楽しめない側になってしまっている。
その自覚はあって、ご都合主義を否定するつもりもないのだが・・・・・・やはり、つまらん、としかいえないな。
一番ダルい第一話だったのが『ソードアート・オンライン アリシゼーション』。通称「SAO」
ネットではチョンJに毒された連中が必死こいてイキリだ何だとほざいちゃいるが、
格闘なり武道なりを長く続けると、「スイッチの切り替え」は無意識レベルで勝手に行われるようになる。
だから「いつもの」ことをやろうとしてしまうわけで、僕には「アレ」↓が笑えない。
毎日2時間~3時間程度練習したくらいでクセがついてしまうのだから、
毎日何時間も命がけで生存競争を続けてきたという設定であるなら、
こうなってしまうのはむしろ非常にリアリティに溢れている・・・と、僕は思うのだがな。
少なくともSAO・・・というかALOか。
ゲーム世界から現実世界に戻ってきた状態でも、
ゲーム時代(SAO)のクセが抜けてないという描写は何度もあったのに、なんか発狂してるよな、一部のアホが。
とはいえそれを抜きにしても、
どうやら4クールやるらしい(噂なので事実は知らん)から、テンポが遅いのはわからんでもない。
が、えらいこと説明不足なのは変わらない。
これもやはり1期? や劇場版を知っている層向けであり、
少なくともSAO、ALO、GGOを知らない層には、何のことだかわからんでしょうな。
そういう意味では不親切極まりない。逆に、ちゃんと知っていれば別におかしなことはやっていない。
それでも、当初の「サバイバル系デスゲーム」という設定のインパクトにくらべれば、
今やってることは所詮お遊びでしかないわけで、
同じ作者の『アクセル・ワールド』につながる要素が出てニンマリした、くらいの見所しか感じられなかった。
よくも悪くも、1期?のテレビシリーズを見てる層向けなので、
知らない人はネットの某所で外国語字幕つきでいいから、
話をおさらいしておいたほうがいいんじゃないかな? と思う。
僕の直感としては、gdgd続けた結果たいして盛り上がらないまま終わる話かな、と思っている。
一番最初にヒロインがピンチになって助けなきゃって展開をすると、
9割以上は目的と行動原理が固定されるため、オチ以外の楽しみようがなくなるからだ。
ましてや第一話でラフィン・コフィンの生き残りを持ち出してきて、
キリトが筋弛緩剤?的なものでノックアウトされているわけだから、
GGOでも使いまわしていた「ラフコフ生存者とSAOサバイバー」という対決するお話も既に出ちゃったわけで。
それにしても、アスナって何が人気なんだろね?
ボッチどうしでなんとなくPT組んで、なんとなく知り合ってというだけなのに、
なんか気付いたらキリトは「アスナがいなきゃ俺は何もできないんだ!」とかいう無能宣言しちゃってるしなあ・・・
料理がうまいとか、お嬢様だとか、運動神経がいいとか、
魅力としてはちゃんと描かれているんだけど、「毒にも薬にもならない」んだよね。
1期?のテレビシリーズの頃から、アスナほど邪魔で魅力のないヒロインはいないと思っている。
だからシノンがわかりやすいキャラ付けをされていたことは、大きな救済だったと思う。
やはり味付けが単純すぎて空気化不可避なMOREさんやDEBANさんよりは、ずっと「ヒロイン」らしいから。
たとえるならアスナは味噌、シリカは醤油、リズベットは食塩、シノンは餃子のタレといったところか。
・・・うん、それはだいぶ違うな。忘れてくれ。
とはいえメインヒロインってのは往々にして無難で扱いやすい王道キャラにされてしまうから、
属性に特化されたサブヒロインのほうが人気が出やすく打率も高いってのは、
何も不思議な話ではないんだがね。
どうせ今度も、たいした活躍もしてこなかったアスナが、いいところで出番を持っていくんだろ?
キリトにはゲーム廃人でIT系の才能があって、剣道の経験もあって筋も悪くなかったという設定・描写があるけど、
アスナ側の描写はものすごい薄味だからなあ。
創作物慣れしてないライト層はそれで満足できるのかもしれないけど、
イースとかランスとかって時代からゲームなり何なりをやってきた人種としては、
「ヒロインが強い」というなら相応の説明をよこせ、と思ってしまうわけで。
いまいちSAOを褒められない理由として、メインヒロインの魅力が足りてない、ってのはあるだろうな。
その違いもあってだろうか、お兄様のほうがキリトよりも好きだよ、僕は。
どうせオンナを見せ付けるなら属性ごとに住み分けはしておいてほしいし、アピールも上手にやらなきゃさ。
まぁ、心底薄味で興味の湧かない第一話だった、という話。
ほぼ全く予備知識がない状況でみたのが『ゴブリンスレイヤー』、通称「ゴブスレ」。
昔は2chのやる夫AAスレ出身なんだっけか。
名前だけは聞いてたし、どっかで見た記憶もあるんだけど、
その程度の知識しかないから、ほぼ全く覚えていない。
んで、見ればすぐわかるんだけど、フラグが非常にわかりやすいお話で、見所はリアル路線に伴うエログロ。
転スラが雑魚モンスターをナメてかかってるラノベ枠クソアニメなら、
ゴブスレは雑魚モンスターをナメずにきっちり描いてるラノベ枠クソ?アニメだといえよう。
どっちみち「弱肉強食」を映像化しようと思えばエログロは避けられないから、そこを批判するのはアホですわ。
とはいえ、そもそも「新米がゴブリンにしょっちゅうやられている」という設定なのに、
新米をホイホイ死なせるような、ほぼ放任に近い状況で冒険者?認定をするって時点で、
根本的におかしいことやってんだよな。
中世ヨーロッパ風味の世界の話(異世界転生ものではない)なんだから、
食糧生産や衛生管理って事情もあいまって、「労働者の確保」って死活問題だと思うんだけどなあ。
「黙ってりゃ人間はそうそう死なない」なんて、直近半世紀の、しかも先進国限定の話だぜ? まぁいいけど。
百歩譲って、そのへんの穴だらけな設定はいいよ。ひたすらゴブリンを狩る話なんだろうなってのもわかるし、
ゴブリン狩りでめっちゃ強くなった騎士?甲冑の男?の話なんだろうなってのもわかる。
そういう意味では非常に親切だし、先の展開も「悪い意味で」乱れはしないだろうなと思える。
というかアレだ、今絶賛売出し中の小倉唯ちゃんが声優やってる時点で、
「あ、少なくともこの子だけ生き残るんだろうな」ってわかっちゃうよね・・・
第一話のキャラは全滅して、第二話からのキャラでやる、くらいの気合は欲しかった。
人気声優をチョイ役で使い捨てるわけにはいかない! ってのはわかるんだけど、
それくらいのことをやってのけるほうが、視聴者側としては面白いわけで。
これもやはり「創作物慣れしていない層」向けの作品なんだろうな、とは思う。
まあ僕は小説も物語も大嫌いで、古典名作までさかのぼるほど熱心なオタクではないけど、
学識・教養・関連知識という分野では、そこらの東大生を鼻で笑えるような人種でもあるから、
僕を基準にしちゃいけない、という自覚はあるつもりだ。
それを差し引いても、まあ、規制だらけであんまり見所はなかったんだけど、
「雑魚モンスターなんか楽勝だぜ!」というお話ばかりになった頃に、
本来の意味で泥臭く血生臭いお話が出てきたのは、いいことだと思っている。
話が面白いかどうか、キャラが魅力的かどうかってのとは別にな。
他アニメについて喋るべきこと(←僕の好き嫌いで選んで見てるわけじゃないから)もあるんだが、
さすがにトシ食ってきたのもあるだろうが、いい加減に 目 が 痛 い 。
シャワー浴びるのも面倒だから、蒸しタオルでも実装を考えておこう・・・