一言でいうためにあえて著しく不正確な結論を出すならば、
「コスプレしやすかったから」
であるといえる。
もちろんそう結論づけた理由は以下できちんと説明をする。
Q:絵柄の問題では?
A:作品ごとにその時代の最先端の絵を選んできたのだからその理屈はおかしい。
Q:少子高齢化の影響は?
A:万事において確実に存在するが、自然減からV字回復に至った理由を探ろうという記事である。
とりあえず適当に歴代アトリエキャラを並べてみる(全員である必要はない)。
画像は拾いものなので悪しからず。
マリー
ユーディー
イリス
ロロナ
アーシャ
ソフィー
ライザ
イリスとロロナの間に超えられない壁を感じられた人には説明が要らない話だろうが、
「コスプレしやすい」という表現にはいくつかの意味がある。
まずズバリそのもの、衣装を作るのが楽だという意味。
ただしこれはガチ勢コスプレイヤーという人種には歓迎されない。
誰でもナンチャッテ衣装を作れるせいで差別化=目立つのが難しいからである。
次に、人気や知名度のおかげで既製品の衣装を入手しやすいという意味。
だがこれではライザ人気が出たからライザコスをしやすくなったとなり、理屈としては因果が逆である。
ただし相乗効果というのは間違いなく存在するため、無視はできない。
そんで、公式から迅速に設定絵が供給されるという意味。
これは主にTwitterの話だが、コスプレ需要向けに三面図的な設定絵が公開されるような時代になって久しい。
まあそういうのはだいたい公式画集に載るもんなのだが、
画集発売前だとコスプレイヤーが勝手に描いた妄想三面図を頼りにする人が少なくない。
自分で型紙から起こせる人なんて中々いないからね(当事者特有の感想)。
そして変な言い方になるが、コスプレ衣装を作るのが非常に難しいという意味。
コスプレ衣装を作るのが難しいデザインになればなるほど、
それを作って着られたという事実だけで、コスプレイヤーとしての評価が上がる。
目立つだけなら脱げばいいし、流行の人気キャラのコスをすりゃあいいのだが、
衣装を作る、小物・小道具を作る、なりきるという点で競っている人は大勢いる。
そのコスを完成させた時点で「勝ち確」なのだから、相対的にコスプレしやすいといえるわけだ。
このブログのトップ絵も、僕がTDNコスギのコスプレをしたものである。
まあレスリングシリーズ全盛期だったからねw
たとえ100均とホームセンターのアイテムだけで作った粗悪品でも「形にしたもん勝ち」、
つまりはそういうことである。
だがそれならロロナ以降はキャラデザの細かさというか描き込みの細かさなら大差ないじゃないかと、
まあそういう話になるわけだが・・・
おっしゃる通りで、ただ純粋にコスプレしやすいかどうかという見た目・造形の問題だけなら、
ライザが突出して流行った理由なんて出るはずもない。
それこそ初期作のほうが衣装のつくりやすさでは圧倒的だ。
トリダモノの絵が総合的にステキなのかどうかはさておき、
少なくともキャラクターデザインは無難以上の水準にあったといえようが、
それはライザ以前にアトリエが話題になった岸田メル絵シリーズだって同じこと。
じゃあライザだけの要素とは何かっつーと、主に3つ。
ひとつは、主人公続投に伴う20代のキャラと化した事実。
マリー、エリー、リリー、ヴィオラート、ユーディー、ロロナ、トトリ、メルル、ルルア、アーシャ、エスカ、シャリー、ソフィー、フィリス、リディー、ついでにネルケ。
ここまでだとマリーとネルケが同率最年長で19歳。
25年も続いてきたシリーズなのに、
主人公が公式設定で20代になったのはライザが初めてである。
※ライザ1だと17歳、ライザ2で20歳。
すなわち「10代のピチピチ美少女ないしその類」どころか、
女子中学生(13歳だの14歳だのがいる)キャラのコスプレなんて、という話に対して、
10の位が1から2になるだけで、着るほうからすればとんでもなく心理的障壁が小さくなるもんである。
ちなみにライザは女性の平均身長より高めであることも相俟って、
背が高い女性でもコスプレした際の言い訳がきくようになっている。
胸なんて詰め物をすればいいので、大事なのは少女キャラか大人キャラかという部分だけである。
つまりライザは、人口の大半を占める大人からみて、心理的障壁が非常に小さくなったキャラだといえるのである。
どうせもうお前から見れば娘みたいな年齢でしかねーはずなんだから誤差だろとか冷静に突っ込んではいけない(戒め)
ひとつは・・・・・・まあ、上記に関連して、うん。
太ももが太いこと。デブであっても言い訳が立つ。
高齢化に伴い風俗で安い女しか知らないオッサン連中が太った女が魅力的だと言い張り始めて、
人口の大半を占める中年(太った風俗女か、太った自分か)に訴求できるようになった。
結果的にニーアオートマタの2Bと同じケツとふともも=下半身(腰から下)で勝利したといえよう。
ひとつは、肌の露出が少ないのに、大事な部分だけしっかり露出していること。
上記2要素と合算した相乗効果として、
ヘソとふとももを同時に出していて、かつ20代で、贅肉がついていても許される風潮があるならば?
似たキャラクターデザインとしてはユーディーがいるけど、あっちは10代だからな。
基本的にアトリエシリーズは10代の少年少女が活躍するお話だったので、
25年前の日本人は今より25歳若かった(小泉構文のつもりではないが)ので、
10代や20代前半がコスプレをすることもあったわけだ。
だが今となっては「日本人を平均すると50代の女性」である。
さすがに閉経女子とあろうものが10代のコスプレなんて・・・と。
何なら30代の子持ちの経産婦でもコスプレが好きだという層は大勢いるわけで、
かといってその年齢にもなれば、肌の露出をするには覚悟が要る。
思い切ってやるならば日常的ファッションの延長だと言い張れるかどうかが重要になってくる。
上記キャラデザの大半は、初代マリーこそ例外だが「女=スカート」の図式で成立している。
ライザはホットパンツであり、かつふとももに贅肉があっても許される。
・・・・・・・言ってて悲しくならないかって?
いやだって結局エロ需要ってのは古今東西、
「トシを食うほど顔→胸→尻と目線が下に移る」なんて言われてるようなもんだし、
先述のヨルハ2Bにしろライザにしろ、そういう少子高齢化な世界(not日本)に合致した結果ではあろうよ?
まあそういった意味でいうなら、3DエロMOD職人の目に留まったかどうかが重要になるわけだけどな。
往年のMikuMikuDanceですら最初はエロゲーの非公式改造から人気が出たように、
エロは強烈な原動力となる。
で、地味に人口が10億人くらいいる南米・ラテン系(ヒスパニックを含む)の社会は「ケツの文化」である。
ケツには潜在的な需要があった。そんなもんは文化人類学的な常識・・・・・・でもないか?
ちなみに中国は伝統的に足・脚フェチ民族の国であるため、
ふとももを強調されると食いつく人間はめちゃくそ多い。
かつ中国はエロNG、露出NGの国でもあるため、
露出しても許される脚が、女の最大の武器である。
当然中国にもライザ需要は生じるわけで。
ちなみに中国の規制は大雑把にいうとヘソNG、谷間NG、見せ下着NGである。
ただしふとももは鼠径部ギリギリまで出してもOKだったりする。
それらの条件を狙ったのか、偶然一致したのかは知らないが、ライザは潜在的人口密集地の需要に合致している。
だから人気が出た。そういうことだと言い張れなくもない。
じゃあ同じことをすれば売れるのか?
まあ無理でしょうな、タイミングと絵師と職人の全てが偶然揃わないと意味がないことだから。
Q:じゃあステマをすれば?
A:【艦これ】とかいう【行政指導を22回も食らった純利益222万円の角川ステマコンテンツ】を見て学んでこい。
ステマ人気ではエロ需要が生じない。下半身は正直だからな。
もちろんコスプレ需要すら生じない。
ヤリモクDQNが増えてもコスプレイヤーにいいことなんて一つもないから。
で、最後に今更なことを言うが・・・
Q:なぜコスプレ需要が人気や知名度につながるの?
三次元側に軸足があるライトユーザー(ニワカ層)が目にする情報なんて、
報道された程度には「キレイな」ものだらけで、
そうなると話題(ネタ)が飛び交ったかどうかも大事だが、着た人がいるかどうかが重要になってくる。
あとキャラデザに対する審美眼も「着られる服であるかどうか」が前提になりやすいから、
実際に着られそうであるかどうかも重要になる。
だからAラインのワンピースみたいなモデル体型(≒美女)専用の衣服よりも、
そこそこ現実味のある衣服のほうが好まれやすいわけだ。
短いスパッツで往来を歩く女はそうそうおらんだろう?
レギンスとトレンカは長いからタイツと同じだとして、まあリアルロリならスパッツで遊んでたりもするけど・・・
20代以上(控えめな表現)の女ではおるまいよ?
だが「二次元と三次元の融合だ」とは絶対に言わない。
「2.5次元」とかいう汚物未満のゲロクソチンカスコンテンツと一緒にされたくないからだ。
あくまでも二次元側のコンテンツが、
三次元側のボール球を打ってバックスクリーンに直撃させたというだけの話である。
そもそもこの記事は表題にわざわざ【結果論は無能の証】とつけてあるのだから、ねえ・・・